COMPUT DYN

研究代表者グループ(機械学習・数理統計グループ)

研究題目

作用素論的データ解析に基づく複雑ダイナミクス計算基盤の創出

研究概要

本グループでは、動的モード分解の確率的定式化や確率的力学系に関する理論体系などを更に発展させ、種々の状況に応じた推定法の開発や、統計的に有意な主要ダイナミクスを特定するための方法論構築を行います。また、非線形物理グループや数学グループとの共同研究の下で得られる物理的概念や数理モデルとの関係を介して、開発手法により抽出される動力学的特性に関する情報を、数理モデルと統合的に用いた予測・学習の枠組みの構築を進めます。また上記各々について、生物モデリング・グループで扱う課題を中心に、複数ドメインにおけるデータに対して構築した方法を横断的に適用し、各々における科学的知見の獲得や、予測・学習における有用性検証のための応用的研究を推進します。

研究構想における位置付け

本グループでは、研究全体の遂行を総括するとともに、データ駆動的観点から、非線形力学系の作用素表現の「推定」問題に関連した方法論の開発やその理論的解析に関して研究を進めます。そのように本グループは、本領域の達成目標である「数学の発想を取り入れた革新的な情報活用手法の創出に資する理論及び技術の構築」において、研究目的の下で、数学・数理科学の発想を(統計的フレームワークを用いて)取り入れる枠組みを構築する位置付けにあり、他のグループとの連携において中心的な構成要素を担います。